弊社は、私一代で年商30億円まで育て上げ、経営も順調でした。
高齢となったので、事業承継を考えなければいけないという意識はあったものの、特段具体的な準備は行っていませんでした。
そうした矢先、メイン銀行に進められるがままに行っていた運用商品が、大きな損失を抱え大幅な実質債務超過に陥る事態となりました。
資金の流出も激しく、あっという間に会社の存続も危ぶまれる状況となってしまいました。
当然銀行はあてにならず、顧問税理士やそれまで提携を申し入れてきていた仕入先の大手企業にも相談したのですが、良い解決策は出てこず、途方に暮れてしました。
そのようなときに、再生業務にも強いということで当コンサルティング会社をご紹介いただきました。
第二会社を作り損失を切り離した上で、事業承継の問題も同時に解決するという方法をご提案いただき、藁をもすがる思いで依頼しました。
お願いして良かったと思うのは、以下の3点です。
(1)関係者を守れたこと
苦労して築いた会社を存続させることができた上、事業承継の問題を解決できました。そして従業員の雇用を守れたことがなによりの喜びです。
また、家族にも明るさが戻りました。
(2)連絡のやり取りなどが、スピーディーかつ丁寧なこと
弁護士や会計士のお力をお借りしましたが、うまくその間を取り仕切ってくださいました。
また各種手続きもスピーディーに上手くまとめてくれました。
(3)難しい交渉を上手く取りまとめてくれたこと
銀行や買い手候補先との間で、それぞれ難しい交渉が行われましたが、粘り強く調整していただいたお陰で、関係者の同意を得ることができました。
代表は、お人柄も含め、いざという場面で、本当に親身になって考え、行動してくれる方です。
大手銀行のご出身ということもあってか、知識や経験も豊富でとても頼りになります。
ありがとうございました。
こちらの会社は、県内で大きなシェアを持つ優良会社でした。これだけの会社を一代で築き上げただけあって、社長様はご高齢にもかかわらず、バイタリティに溢れ、まだまだ事業意欲が旺盛な方です。従って、事業承継などあまり実感できず、せいぜい後進のために余資を運用しておこうとしたことが惨事を招くきっかけとなりました。
強固な存立基盤をもつ会社であることより、財務リストラについて銀行との調整が図れれば、十分に買い手がつく会社であること、ならびに法的整理を行わずに残さなければいけない会社であるとの使命感から、アドバイザーを引き受けました。
最終的には、事業を全部引き継いだ新会社の株式を大手仕入れ先に売却することで事業承継を完了し、旧会社に残された負の資産についても銀行との負担調整割合を決めることで合意し、社長の個人資産を守ることができました。
本件レアなケースかもしれませんが、バリバリやれている時こそ、万が一に備え、早いうちから計画的に準備をしていくことが肝要です。